2013/02/13

マーク・ロスコの絵画





































画集でしたが、はじめて、マーク・ロスコの絵画を見た時、
この人の絵、一生好きと思いました。
20年以上も前のことです。
それから、今でも、やっぱり好きです。

彼は、広さを表現していました。

そして、私はその色の広がりに魅了されました。

はじめて、マーク・ロスコの本物の絵画を見たとき
とても、残念な気持ちになりました。
上野の美術館だったと思います。
 近代絵画という枠組みで多くの人が紹介されていて
そこに、一枚のロスコがありました。
 その空間で、絵画が呼吸していないという印象。
キュレーターの方には申し訳ないが
どの絵も学習用に展示されているようにしか、見えてこなかった。

その後、何年も経って、
川村記念美術館で、ロスコを見る機会に恵まれた。

そこでは、想像以上のロスコがあって、
絵画から生まれてくる空気が現実とイメージの境界を曖昧にしていた。
彼の創造した広さを、理解できたような気になった。

今回の作品展のテーマは「間・マ」
作品と見る者の間の空間をどのような空気で包むのか?
と自問し、制作をしています。

できれば、軽やかに・・・・。
そして、展示のイメージも同時に創造していかなくては。

テーマの「間」
なにか、絵画というものの本質、
又は自分の取り組む姿勢を見つめなおすテーマで

「マ」という言葉の響きに
3次元空間に、新たな次元の空間を、そっと提供しなくてはと思っています。


(ハタノワタル)